ヨーロッパ3ヶ国食日記その18〜ハルシュタットの塩〜

お料理教室 「Yukie's Kitchen」主宰 倉地 雪絵

2010年11月03日 19:12

オーストリアのハルシュタット。

ここは、山に囲まれたハルシュタット湖の西岸にある、人口2000人足らずの町です。
この近くで岩塩が採れたため先史時代(紀元前9〜2世紀)から重要な商業の中心地だったそうです。
町の近くには岩塩抗があり、そこに行ってきました。

こちらに乗って、山に登って行きます。


素晴らしい景色が見え始めます。


頂上からの眺め。こんな高い場所で採塩しているのですね。


中に入るときには、みんな、こういった服を着て入ります。


中は、ちょっとヒンヤリです。画像がちょっと変ですが、90度顔をかたむけて見てみて下さい。(笑)


中は、薄暗いので写真がうまく撮れなかったのですが、昔からの採塩方法などの説明などがされ、実際の場を見せてもらい、約1時間の説明つきの案内をしてもらいました。

塩の採り方は、結構シンプルで、岩塩に穴を掘り、そこに水を通して、塩水を作り、それを濾過して、塩を採取するそうです。
今では、現代的な方法で、効率のよい採取方法をするようですが、基本的に考え方としては、同じなのだそうです。

はるか昔、こういった場所で長い期間、家族と離れて(当時は男性しかこの場での労働が許されなかったそうです)、十分な暖もとれず、食べ物も栄養がとれなくて病気になったりと、過酷な労働条件、生活の上に、塩の街と成り立っていたのですね。

紀元前9〜2世紀のことですから、ヨーロッパでも、最も古い村落と、説明されていました。

最後にお土産の岩塩をいただきました。現在家のリビングに置いています。


コチラは、ハルシュタット近郊のお店で買える地元のお塩。

いろいろなフレイバー入りのモノが売られています。コチラは、ガーリックとモッツァレラ&トマト。他にも、キノコのフレイバーとか
ステーキ用とか、いろいろあって、地元のスーパーを覗くのも、日本では珍しいお塩もあって、楽しかったです。

塩には、以前より関心がありましたが、こういったヨーロッパ最古の岩塩の街に訪れることが出来て、気が遠くなるような、はるか昔の自然の影響で、岩塩が採取されるようになったその背景を想像しながら、こちらでも貴重な時間を過ごしました。

なにげに普段使っているお塩ですが、また違った価値観を持ちました。
ここでも、なかなか普段見ることの出来ない、貴重な経験をしてきました。

※今、書き続けています「ヨーロッパ3ヶ国食日記」は、コチラからまとめて見ていただけます。

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