2010年11月25日

聖護院大根と柿の甘酢漬け

先日、夫の実家に行ったときのこと。

義姉や甥、姪と一緒にお昼ご飯をいただきました。
その時、義姉の作ってくれた「聖護院大根と柿の甘酢漬け」が、とても美味しく印象的でしたので、私も舌を頼りに作ってみました。
聖護院大根と柿の甘酢漬け

聖護院大根は、私の住まいの近くでは、なかなか手に入りにくいのですが、今回は、大府にある「げんきの郷」で入手。。げんきの郷についての以前の記事は、コチラです。
実家に帰ったときに、義母や義姉によく連れて行ってもらいます。
スパッと切ったところ。
聖護院大根と柿の甘酢漬け

コレをスライスし、塩少々をふって、大根がしんなりするまで置き、水気をよくとります。
柿は、皮を剥いてスライスします。
鍋にみりんを100cc入れて煮きります(アルコールを飛ばすためです)。
ジップロックに煮きったみりん100cc分と同量の酢100cc、そこに小さじ1杯の蜂蜜を入れ、甘酢を作ります。

この甘酢の中に、水気を取った聖護院大根のスライスと柿のスライスを入れ、冷蔵庫に置くこと数時間で、できあがり。
もし、手元にあれば、昆布茶を少々入れた方が、より美味しかったかな。。。
ジップロックでしたら、少量の甘酢でも、ちゃんと漬かるので便利です。

今月の料理教室でも、注目食材として「柿」を取り上げています。コチラです。

柿にはアルコールを分解する働きがあり、二日酔にもいいですね。薬膳でも解毒酒の効能があるんですよ。
これからの季節は、忘年会などでお酒をいただく機会も多くなりますが、アルコールをいただくのが分かっていれば、あらかじめ柿を食べておくのもいいようです。なぜなら、柿には解毒酒の作用の他に、ビタミンCやカロテンがたくさん含まれていて、それらが粘膜を強くし、悪酔いを防いでくれる効果があるからなんです。

また、柿の葉寿司などに使用されるのは、柿の葉の防腐作用を利用したものですし、柿渋石けんは、柿の持つ消臭作用を利用したものですね。

薬膳から見ても、柿の渋み成分のもつ「収斂作用」(きゅっと締める作用ですね)は、下痢を抑える効能があります。
逆に、便秘の方は、食べ過ぎるとさらに便秘がひどくなることもありますから、要注意ですね。

柿は身体を冷やす作用があるので、冷え性の方、産後の方は食べ過ぎ注意です。
産後は母乳が作られる時期ですが、その母乳は血液から作られるんですね。
ですから、身体を冷やしてしまうと血液の巡りも悪くなり、母乳も作られにくい状況となってしまうわけです。

その他にも、柿の食べ過ぎに注意した方がいい理由はいくらかあるのですが、適度に食べて楽しみたいものです。

とはいえ、柿は肺を瑞々しくしてくれ、乾燥するこの時期にはもってこいの食材なんです。
食べ過ぎないように、適度な量を食べて、秋の味覚も楽しみたいですね。

正直、昔(若いころは)は、柿はそれほど好きではありませんでした。(買ってまで食べませんでした)
でも、年齢が進むにつれて、柿が食べたくなってきているように感じています。

私は、リンゴのようにかたい柿が好きなんですが、先日大学で、中国出身の先生にお聞きしましたら、中国では、柿は熟して柔らかくなったものが美味しいとされ、逆に、桃はかたいものが美味しいとされている、と言うことで、ちょっとビックリしました。

余談ですが。。。



※今、書き続けています「ヨーロッパ3ヶ国食日記」は、コチラからまとめて見ていただけます。

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Posted by お料理教室 「Yukie's Kitchen」主宰 倉地 雪絵 at 19:47│Comments(0)地場野菜のお料理
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